◆忘れられない初めての友人の献眼◆
献眼活動を始めた翌年の平成四年、大切な友人である新南陽ライオンズクラブ会員の大嶋 誠さんが山口県菓子組合の役員会最中に脳卒中で意識不明となり一週間後に56歳の若さで亡くなられ奥様の申し出により献眼をされました。
大嶋さんは私の三級後輩で同じ地域で育ち特にライオンズの奉仕活動、公私共に私に絶大な信頼を寄せていてくれた親友でした。”第二回アイバンク設立基金チャリティショー” では大嶋誠さんの遺影をステージスクーリン一杯に大写し ”大嶋 誠様の献眼” と題して奥様の手記を朗読し会場の皆様に啓蒙させて頂き私共も心を引き締めアイバンク活動に励みを頂きました。
◆奥様にお会いして聞いたこと◆
意識不明になられたご主人の側で、まだまだ若いのに色々とやりたい事があったろうに、心残りもあったろうにと看病するかたわらで、ふっと気付いたのが、最近言っていた献眼の話でした、このまま主人が亡くなったら、せめて献眼でもして目の見えない人に灯りをあげれば主人も満足するのではなかろうかと思い先生に相談したところ献眼登録カードをお持ちの筈だから持ってきて下さいと言われ、日頃見たこともないカードを探しに帰宅したところ電話機の側にカードが置いてあったそうです。主人がその日に限りわざわざ解りやすく置いて行った宿命を感じられたそうです。 私もそのお話をお聞きし大嶋様との因果関係を心に刻んだ次第です。